初心者でもわかるCSS ①【入門編】

初心者でもわかるCSSサムネイル






CSSが苦手なWEB初心者の方は多いと思うので、できるだけわかりやすく基本的な部分をまとめました。

CSSって何だろう?

CSSの役割

CSSは「カスケーディングスタイルシート」の略称で、HTMLで作ったWEBサイトの骨組みを、装飾する役割を持っています。

HTMLは骨組みCSSは装飾

色や形、文字の大きさ、位置関係などのWEBサイト上での見た目を決める重要なファイルで、WEB初心者の前に立ちはだかる壁でもあります。

CSSが必要な理由

CSSを読み込んでない状態のHTMLは、タグで定義された文書構造そのままなのでとてもシンプルです。

CSSを読み込んでいる状態

CSSを読み込んでいる状態

CSSを読み込んでいない状態

CSSを読み込んでいない状態

HTML5の仕様で、HTMLは文書構造、CSSはスタイル(見た目)と、役割を分離するように推奨されているため、HTMLにはスタイル情報が含まれておりません。

その為、WEBサイト上の見た目を定義するには、CSSファイルが必要になります。

CSSはWEBサイトの見た目を決めるファイル
HTMLとCSSは役割が分かれている

CSSはテキストファイル

CSSはHTMLと同じテキストファイルで、拡張子を「.css」とします。

CSSの拡張子

ファイル名は特に決まりはありませんが、誰が見ても「これはCSSファイルだな」と判別できるファイル名にしましょう。

複数のCSSファイルを読み込む事も可能なので、一つのファイルの全てのCSSを書き込む必要はありません。全ページにまたがるような基本的なスタイルと、デザイン的なスタイルと分けて作業することも出来ます。

CSSの書き方

CSSの成り立ち

CSSは「セレクタ」「プロパティ」「値」の3つで成り立っています。

基本的なCSSのカタチ

CSSの基本的な形

セレクタ

スタイルを指定する対象を定義します。
「どの部分に対して」と言うとわかりやすいかもしれません。

プロパティ

対象に対する、スタイルの内容を定義します。
簡単に言うと「どういった内容を」ということを指定します。

プロパティの詳細な数値を定義します。
「どれぐらい」という量や数値を指定します。

CSSに慣れるコツは、「:」や「;」の位置を覚える事です。
慣れないうちは「:」や「;」を間違えて、思ったようにページが表示されない事もあるので、まずは基本的な書式を覚えてください。

HTMLファイルにCSSを読み込む

ベースとなるHTMLファイルを用意する

まず、CSSを定義するためのHTMLファイルを準備する必要があります。

上記のHTMLファイルのコードを、テキストファイルにコピペして「index.html」とファイル名をつけて保存してください。

CSSファイルを用意する

テキストファイルに「sample.css」とファイル名をつけて保存します。
ファイルの中身は何も記述する必要はありません。

ファイル構成

ファイル構成はこのような状態です。

HTMLの<head>〜</head>内でCSSを読み込む

CSSをWEBページに反映させるために、HTMLに読み込みます。
サンプルのHTMLは、すでにCSSファイルを読み込む記述をしているので、追加する必要はありません。

<head>〜</head>内のlink要素でCSSを読み込みます。

実際にCSSを書いてみる

大見出しのフォントサイズを30pxにする

CSSに書きたい内容は以下の通りです。

セレクタh1
プロパティfont-size
30px

CSSの基本のカタチに準じて、CSSファイルに記述したら保存します。
ブラウザで確認をしたいので、HTMLファイルをブラウザ上にドラッグ&ドロップして表示させます。

サンプルサイト-01

大見出しの文字の大きさが変わっているのですが、ちょっとわかりづらいので色を変えてみましょう。

大見出しのカラーを赤色にする

文字の色を変えるには、colorプロパティを使用します。

セレクタh1
プロパティcolor
red

サンプルサイト-02

大見出しの文字の大きさと色を変更する

さらに、文字の大きさと色の両方を変えてみましょう。

セレクタh1
プロパティfont-size と color
50px と blue

サンプルサイト-03
セレクタに対してプロパティは複数指定する事ができます。
プロパティが複数ある場合は、コードを一行で書くよりも、「;」の後ろで改行した方が読みやすくなります。

プロパティの種類はかなりの数がありますので、慣れないうちはコードを書くにも時間がかかってしまうでしょう。
初心者の方がCSSを覚える時のポイントとしては、その都度「目的別」で調べる事と、自分で「コードを書く」事です。
面倒かもしれませんが、私もこの方法でかなり覚えましたので、CSS習得の近道だと思って実践してみてください。

まとめ

WEB初心者の大きな壁になるCSS。DTPデザイナーがWEBに馴染めないのも、CSSの存在が大きいと思います。

ですが、CSSを書けるようになるとWEBデザインの世界が広がります。
CSSを覚えるまで時間がかかってしまうかもしれませんが、焦らずにしっかり覚えていきましょう。

DTPデザイナーでもわかるCSS【入門・初心者向】でした。


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