これまで使っていたMacBookPro2012が、そろそろスペック的にキツくなってきたので新しくMacBookPro16インチを購入しました。
iMacも処分してMacBookProをメインマシンとして使うつもりなのですが、果たしてMacBookPro13インチと16インチ、デザイナーのメインマシンとして相応しいのはどっち?
2週間ほど使ってみた感想をまとめてみたので、これからMacBookProの購入を予定しているデザイナーさんは、参考にしてみてください。
モニタサイズ・スペックで16インチ一択!
デザイナーが求めるスペック的に MacBookAirという選択肢は無いと思うので、MacBookProがメインマシン候補になると思います。
さらに MacBookProには16インチと13インチの2モデルがあり、購入する際に画面サイズとスペック、それに伴う金額でどちらにするか迷うと思いますが、もしあなたがデザイナーでMacBookProをメインマシンとして使用しようと思っているならば、圧倒的に MacBookPro 16インチをオススメします。
広々とした16インチ画面
MacBookPro 16インチモデルの特徴は、なんと言ってもその画面の大きさだと思いますが、13インチ(2012midモデル)と比べると違いが一目瞭然です。
Web・紙媒体問わずデザイナーは複数のアプリやウインドウを同時に開いて作業をするため、ワークスペースが広ければ広いほど作業効率が上がるわけですが、16インチと13インチの画面サイズを比べると、縦 3.35cm/幅 5.38cm ほど16インチの方が大きいので、必然的に16インチの方がワークスペースを広く確保できます。
特に AfterEffects を使った時は、13インチと比べて広々としたワークスペースに感動しました。
逆によく13インチで作業してたよね…と思います。
サイズ | 16インチ | 13.3インチ |
---|---|---|
本体サイズ | 35.79 × 24.59 × 1.62cm | 30.41 × 21.24 × 1.49cm |
重量 | 2.0kg | 1.37kg |
13インチと比べてハイスペック
MacBookPro 13インチと16インチを比べると、画面サイズ以外にCPUやサウンド、dGPU搭載の有無など、あらゆる部分で16インチの方がハイスペックとなっています。
サイズ | 16インチ | 13.3インチ |
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解像度 | 3,072 × 1,920 (226ppi) | 2,560 × 1,600 (227ppi) |
仕様 | Retinaディスプレイ、広色域 P3対応、500ニトの輝度 | |
CPU | 第9世代 Core i7 2.6GHz 6コア Core i9 2.3GHz 8コア | 第8世代 Core i5 1.4GHz 4コア Core i5 2.4GHz 4コア |
dGPU | Radeon Pro 5300M/5500M (4/8GB GDDR6) | – |
iGPU | Intel UHD Graphics 630 | Intel Iris Plus Graphics 645 Iris Plus Graphics 655 |
RAM | 16/32/64GB 2,666MHz DDR4 | 8/16GB 2,133MHz LPDDR3 |
SSD | 512GB 1TB 2TB 4TB 8TB | 128GB 256GB 512GB 1TB 2TB |
キーボード | Magic keyboard(シザー構造) ストローク:1mm | バタフライ構造 ストローク:0.55mm |
カメラ | 720p FaceTime HDカメラ | |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) | |
Bluetooth | 5.0 | |
左ポート | Thunderbolt 3(USB-C)× 2 | |
右ポート | Thunderbolt 3(USB-C)× 2 3.5mmオーディオジャック | Thunderbolt 3(USB-C)× 2(2.4GHzモデルのみ) 3.5mmオーディオジャック |
スピーカー | 6スピーカーシステム(フォースキャンセリングウーファー内蔵) Dolby Atmos再生に対応、 | ハイダイナミックレンジステレオスピーカー |
マイク | ビームフォーミングを内蔵したスタジオ品質の3マイクアレイ | 3つのマイクロフォン |
バッテリー | 100Wh(最大11時間) | 1.4GHz:58.2Wh 2.4GHz:58.0Wh (最大10時間) |
電源アダプタ | 96W USB-C | 61W USB-C |
本体サイズ | 35.79 × 24.59 × 1.62cm | 30.41 × 21.24 × 1.49cm |
重量 | 2.0kg | 1.37kg |
価格 | 6コア:248,800円〜 8コア:288,800円〜 | 1.4GHz:139,800円〜 2.4GHz:198,800円〜 |
こうして数値を並べてみると16インチのスペックが高いことがわかるわけですが、実際に使ってみると以下の4つが16インチを選ぶ大きなポイントになると思われます。
- 画面サイズ
- dGPU(内臓グラフィックカード)搭載
- 512Gのストレージ容量
- 16Gメモリ搭載
- Thunderbolt3ポートx4
dGPU搭載
ストレージとメモリは購入時のカスタマイズで変更できるので、16インチを選択する大きなメリットにはならないかもしれませんが、16インチにはオンボードGPU以外にdGPU(Radeon Pro 5300M/5500M)が搭載されているという大きな特徴があります。
13インチにはdGPUが搭載されておらずカスタマイズでも追加することが出来ないため、グラフィック系アプリを使う場合の描画能力に不安が残りますが、16インチは上位・下位モデル共に専用のグラフィックカードを搭載しているので、13インチと比べグラフィック性能が大きく向上しています。
Adobe系のアプリはグラフィックカードに処理を依存させる事で描画スピードを上げることができるので、MacBookProをメインマシンに使用する場合は、やっぱり16インチをオススメということになりそうです。
Thunderbolt3ポートx4
13インチの下位モデルはThunderbolt3ポートが2つしか付いてません。
電源コードもThunderbolt3ポートを使うので、外部SSDかHDにつなぐかiPhoneの充電ケーブルを刺したら空きポートが無くなりますが、16インチにはThunderbolt3ポートが4つ用意されているので、よっぽどポート不足で困ることもありません。
購入時は気にならなくても、実際に使ってみるとThunderbolt3ポートは4つぐらいないと足りません。毎回抜き差しするのは面倒だし、分岐ケーブルを使うとしても大抵は二股タイプなので、やっぱり足りなくなると思います。
デザイナーにとってCPUやGPUのスペックは重要ですが、意外とポート数を見落としがちなので、毎日気持ちよく使うためにも購入のポイントにしてみてください。
特にeGPUの使用を考えている方はポート数に注意してください。eGPUは常にポートを一つ埋めてしまうので13インチ下位モデルではなく、13インチ上位モデルか16インチのどちらかをオススメします。
かなりコスパが良いMacBookPro16インチ
金額の問題もあり、最初は13インチを購入する予定でしたが、Appleのサイトで見積もりを出すと驚愕の事実が発覚しました。
なんと13インチ上位モデルのストレージとメモリのスペックを16インチと合わせてみると、金額がたった8,000円の差しか無いんです!
散々スペックを見比べ、グラボのスペックやベンチマークを調べ、海外サイトで慣れない英語のレビューを見てたけど、この金額差だったら悩む理由ってあるの?という事で速攻16インチを購入しました。
画面サイズ、内臓グラフィックカード、CPU速度、コア数、サウンドなど、あらゆる部分で16インチの方がスペックが良いのにカスタマイズした13インチとの金額差がたったの8,000円。
13インチと比べると16インチのコスパがかなり良いことがわかります。
頻繁に持ち運ぶことを前提としない場合、8,000円差でより良い作業環境が手に入るのであれば、これはもうデザイナー的に「MacBookPro 16インチ 一択!」と言うしか無いでしょ!
画像引用:Apple公式サイト https://www.apple.com/jp/macbook-pro-16/
まとめ
最終的には MacBookPro 16インチの下位モデル(2.6GHz 6コア)を購入したわけですが、スペック云々よりもストレージとメモリを合わせた場合の金額差が購入の決め手でした。以前のモデルと比べてMacBookPro2019モデルはスペックが向上しているので、eGPUの導入も考慮すれば13インチでも問題なくプロレベルの作業ができそうです。
とは言え、新品を購入する場合はカスタマイズでスペックを変更できたとしても、13インチと16インチにはカスタマイズでは埋めれない差があり、それが日々の作業に影響する可能性が高いので、デザイナーがメインマシンとして使うならば16インチ一択というのが自分の結論です。
「デザイナー的に MacBookPro13インチと16インチ 買うならどっち?」でした。