水野学さんの著書「売るから、売れるへ。ブランディングデザイン講義」という本が超オススメ!

水野学のブランディングデザイン講義






これまで読んだブランディング関連の書籍の中でも、ダントツにわかりやすい内容で誰にでもオススメできる一冊です。

クリエイティブ・ディレクターの水野学さんが、大学の講義でお話しされた内容がベースになっており、これまで手がけた案件を例に挙げ、問題点や解決策を「水野流」でわかりやすく解説しています。

クリエイティブ・ディレクター 水野学とは

水野 学(みずの まなぶ、1972年 – )は、日本のクリエイティブディレクター。
慶應義塾大学環境情報学部特別招聘准教授[1]。東京都生まれ、茅ヶ崎育ち。
1996年、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、(株)パブロプロダクションに入社。その後(株)ドラフトを経て、1998年11月にgood design companyを設立した。
ブランドづくりの根本から商品企画、パッケージ、インテリアデザイン、コンサルティングまで、トータルにディレクションを行う。
自ら企画運営するブランド『THE』では、“世の中の定番を新たに生み出し、定番と呼ばれる モノの基準値を引き上げていくこと”を目指しクリエイティブディレクションを担当する。

「クリエイティブ・ディレクター 水野学」と聞いて、まず思い浮かぶのは「くまモン」でしょうか。

以前「くまモン」が流行った時に、誰がこんな絶妙なキャラクターを作ったんだろうか?と思い調べてみたところ、水野学さんと「good design company」という社名を知りました。それ以来ファンになり、水野学さんが関わった仕事と書籍はチェックするようにしています。

good-design-company

good design company

そもそも素人向けの講義だからわかりやすい

書籍内で取り上げられている数々の内容は、そもそもデザインに関係の無い学部向けの講義をベースにしています。当然、講義を聞く生徒さんの中には「ブランディング」という言葉すら知らない人がいるかもしれません。おそらくそういった事を踏まえ、熟考した上でお話をされているので、誰が読んでも理解できる内容となっています。

取り上げている題材も身近なものが多く、講義中に水野さんが着用していたシャツについての話題だったり、ママチャリのリデザインの話だったり、特に「中川政七商店」のブランディングについては、私も「中川政七商店」で何度か買い物をした事があったので、より身近に感じる事が出来ました。全体的に素人でも理解できそうな構成になっているので、ノンデザイナーにもお勧めできる一冊だと思っています。

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水野学さんが手掛けるブランド「THE」

デザインやブランディングを身近に感じる

本書籍は「ブランディングについてわかりやすく解説している」という事が大きな特徴だと思いますが、デザイン未経験者に対してわかりやすく解説している事がもう一つの大きな特徴だと思います。

例えば「センスとは、集積した知識をもとに最適化する能力である」という一文が出てきますが、自分はデザインのセンスが無いから…と思っているような学生に対して、これはかなり重要なメッセージになるはずです。簡単に言えば「センスなんて関係ないぜ!」って言っているわけですから、デザイン未経験者にとっては目からウロコの話だと思います。



常に学生目線で考えてお話をされているので、講義を聞いた学生達は、デザインやブランディングされたモノを身近に感じ、それはコントロールできるモノだと知る事ができたのではないでしょうか。水野学さん独特の「格好をつけない配慮」的な部分が、本書籍からも感じとることができます。


センスは知識からはじまる

「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。
センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。
顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する、デザイナーでなくても一読の価値がある良書。

まとめ

私は、水野学さんと、佐藤オオキさんがとても好きで、よくお二人の書籍を読んで勉強させてもらっています。お二人のデザインは「カッコイイけど格好をつけてない」どこか「肩のチカラ」が抜けた部分や、徹底したクライアント目線が魅力だと思っていまして、自分もデザインする時の考え方の参考にする事が多いです。

水野学さんが携わられた案件名を聞くと、誰もが「あ〜アレね!」と言うモノばかりなので、水野学さんを知らないデザイン初心者の方は、是非一度 good design company ホームページと水野学さんの著書をご覧ください。とても勉強になると思います。

水野学さんの著書「売るから、売れるへ。ブランディングデザイン講義」という本が超オススメ!でした。


「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義

いまの時代に、どうすれば「長く売れつづける」のか──。
あらゆるビジネスパーソンが抱えるこの課題をデザイン視点から解決する、慶應義塾大学の名物講義「ブランディングデザイン」がついに書籍化。
「中川政七商店」「茅乃舎」「東京ミッドタウン」「相鉄」などでコンサルタントとしても活躍するクリエイティブディレクターの水野学が、ビジネスや経営における「デザインの正しい使い方」をわかりやすく解説した1冊です。







水野学のブランディングデザイン講義