チラシ系の仕事は修正の量も回数も多いので、初校時と最終校了時で全くデザインが違ったりなんてよくある事だと思いますが、作業回数が増えれば増えるほどデータの不備に繋がりやすく、下手したら刷り直しなんてことも…（泣）
そんな修正の嵐と戦うデザイナーの皆さんが、刷り直しの恐怖から少しでも離れられるように、そして、検版ソフトのデモンストレーションをしてもらい改めて検版の必要性を感じたこともあり、今更ながらではありますが「Photoshopの無料検版プラグイン」を紹介させてもらいたいと思います。
Photoshopアクションでカンタン検版
今回紹介するのは、Photoshopのアクションに登録するだけの無料でカンタンに使える検版プラグインです。
そうです。もう10年以上前から印刷業界に出回っていた、知る人ぞ知る例のアレです!
イラレから書き出したJPEGで検版できるので、修正の嵐の真っ只中にいる忙しいデザイナーさんでもカンタンに作業フローに組み込めるのが特徴です。
プラグインをダウンロード
まずはコチラからプラグインをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルを解凍し、アクションファイルをPhotoshopに読み込みます。
2枚のJPEGから検版をする
Photoshopで検版するには２つ条件があります。
- 修正前と修正後のJPEGが必要
- 2つのJPEGは同じ解像度
実際に検版してみます。
修正後のファイル→修正前のファイルの順に開いて、アクションボタンをポチっと。
はい！検版完了しました。めちゃカンタンです。
こちらの検版プラグインは、修正前と修正後の差異を色で表現するので、データに変更が加わった箇所だけが赤色で、その他は白地となります。
どうしても、JPEGの圧縮率のせいで赤い部分が表示されてしまいますが、プレビューレイヤーを表示させてみると、もう少しわかりやすく表現されます。
無料のプラグインなので検版機能は高価なソフトに劣りますが、修正指示があった箇所がしっかりと修正されているか、また修正指示の無い箇所に変更が加わっていないかがパッと見でわかるので、スピーディーに使いたい時は便利です。
検版が終わったらレイヤーを統合してJPEG形式で保存すれば、検版ファイルをクライアントさんや営業さんと共有することもできます。
今更ながら検版の必要性を感じる今日この頃
毎日印刷物と向き合っていると、文字の間違いやデータ不備に敏感になります。
私は約8年間、毎週B3チラシのディレクションをしていたのですが、文字の間違いだけでなく、画像のチェックやデータ不備、文字ズレ、修正チェックと本当に神経が擦り減らされました…
本当によく頑張った俺。
今回紹介した検版プラグインは大した機能も無くかなり簡易的なのですが、それでも作業フローに組み込むことで危うくチラシ100万枚刷り直しという危機を３回ほど回避しています。
その時は「いやホント、検版してて良かったぁ」と心から思いました。
新人デザイナーもベテランディレクターも、検版をしてないよという方は、この機会に是非Photoshopの検版プラグインを使ってみてください。
