合格率80%! MUD教育検定3級について

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)3級検定試験サムネイル






会社からの言われた事もあり、メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)3級アドバイザー検定試験を受験しました。

今後益々、多様化していくと思われるメディアとユーザー行動に対応する為にも、メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)について学べたのはとても良い機会だったと思います。

視覚メディアに対して、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた、メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の概要について解説します。
こちらの記事は3級の試験範囲でもありますので、受験希望者は覚えていて損は無い内容となっています。

MUDとは何か?

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)とは

重要な情報を誰もが受け取れるよう考慮する

私たちは、情報の80%以上を視覚から得ていると言われています。
ネット・新聞広告・テレビ・雑誌・書籍など、ほとんどが「目で見る」メディアに囲まれていますが、それは逆の見方をすると、高齢者や色覚障がいなどの視覚に障がいのある人にとっては、情報を取得しづらい環境でもあります。

また、視覚から得られる情報には、災害情報・天気・食品衛生に関わる情報などの公共性の高い重要な情報も含まれています。

MUDはこのような情報を、誰もが適切に受け取れるよう「視覚メディアにユニバーサルデザインを取り入れる」事をコンセプトに考えられた概念です。

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)とは

MUDの5原則

①アクセシビリティ

見えない・読めないなど、情報の入手を妨げる要因を取り除く工夫が必要。

②ユーザビリティ

より快適に・便利に使える使いやすさの工夫が必要。

③リテラシー

内容がより理解しやすい表現や構成による工夫が必要。

④デザイン

情緒に訴え、行動を誘発するデザインによる工夫が必要。

⑤サステナビリティ

過大なコスト負担がなく、環境に優しいものである事が必要。

MUDの5原則は「できるだけ多くの人にわかりやすく情報を伝える事」をコンセプトに、視覚メディア(看板・サイン・WEB・印刷物等)に特化したユニバーサルデザインの発展形であり、ユニバーサルデザインの一部とも言える考え方です。






益々必要になるメディア・ユニバーサルデザイン(MUD)

益々必要になるメディア・ユニバーサルデザイン

WEBにも印刷物にも必要な概念

日本の高齢者数は年々増加の一途をたどっており、2025年には全国で3,657万人にもなるという予想がされています。
また、日本の総人口に占める外国人登録者数や、外国人観光者の数も増加しています。

このような状況の変化もあり、できるだけ多くの人にわかりやすく情報を伝えるという事が、非常に難しくなっています。
高齢者が見ても、外国人の方が見ても同じ情報を取得する為には、世代や言葉などの壁を無くす必要があるからです。

今後、予想されている状況が覆ることはないと思われるので、WEBや印刷物のデザインをする際に、従来の考え方に加えメディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の概念を取り入れることが重要になると思われます。

販売促進にも活かせる可能性がある

販売促進にも活かせる可能性がある

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の大きな特徴として、できるだけ多くの人を対象としている事が挙げられます。これは基準となっている、ユニバーサルデザイン(UD)の考え方で、よく混同される「バリアフリー」とは大きく異なる概念です。

それぞれの違いを見て見ましょう。

バリアフリーとは

対象者である障害者を含む高齢者等の社会的弱者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語である。

引用:バリアフリー-Wikipedia

ユニバーサルデザインとは

「ユニバーサルデザイン」とは、調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲ですべての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計をいう。(【障害者の権利に関する条約第2条(定義)】より)

引用:http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000018093.pdf



ユニバーサルデザインは対象を限定しない

上記の違いを見てもわかる通り、ユニバーサルデザインは対象を「障がい者」として限定しているのに対し、ユニバーサルデザインは「最大限可能な範囲すべの人」と、ほとんど範囲を限定していません。

これは、主婦・子供・学生・社会人といった立場や性別に関係なくターゲットとしているという事ですので、例えばショッピングモールやスーパー、図書館や映画館など公共性の高い施設で、メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の有効活用が期待できるという事です。

現にMUD協会のメンバーの方が、メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)をベースとして、食品スーパーのリニューアル案件に携わったそうです。
そういった案件では、クライアントにデザインを提案する際に、それを裏付ける説得力が必要になります。その点で、メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)は大きな役割を果たす可能性を持っていると思います。

MUDとは何か?

まとめ

今回はメディア・ユニバーサルデザイン(MUD)の概要について書きました。「できるだけ多くの人にわかりやすく情報を伝える事」という概念は、わかっていたつもりでも改めて聞くと納得させられる言葉で、とても興味深い内容でした。
講義自体はもっと多くの内容を含んでいましたが、講義内容はMUD協会さんが特許取得をされているそうですので、詳細は省かせていただきました。

概念としては従来のユニバーサルデザインと近いものがありますが、自身が携わっている業務に活かせるかもしれない内容もあったので、機会があればMUD検定試験2級も受験してみようと思います。
3級が合格していたらの話ですけど…。

合格率80%! MUD教育検定3級についてでした。

MUD検定試験 3級の難易度について

気になるMUD教育検定3級の難易度

2017年9月5日

結局カラーコーディネーターの資格って役に立つのか?立たないのか?

2017年12月5日






メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)3級検定試験サムネイル