ここ数年 YouTube をはじめ、SNS でも動画を目にする事が多くなりました。
色々な動画を見ていると、コストを抑えてそうでも面白い動画がありますよね。
今後はコストや時間を抑えて、アイデア重視で面白く効果のある動画制作が求められるかもしれません。
そんなわけで、今回は面白いアイデアで制作された動画を紹介しつつ、動画制作のアイデアの重要性について考察したいと思います。
目次
アイデアが面白い動画
自分が最近見た動画の中で、アイデア次第で面白い動画が作れるんだなぁと感心した動画を紹介します。特にニューバランスの動画は目から鱗が落ちた感じがしました。
tilt-ニューバランスジャパン課題作品
オンラインビデオアワード「BOVA2015」で、一般公募部門-グランプリを受賞した作品だそうです。
リッチなエフェクトや映像表現を使わずにカメラの角度を変えて撮影するアイデアだけで、こんな表現できるんだ!と衝撃を受けました。
シンプルな表現で、しっかりと商品をPRできているのがスゴイと思います。
Little Driver-日本自動車連盟課題作品
こちらの動画も、オンラインビデオアワード「BOVA2015」の受賞作品です。
撮影の仕方やアングルはプロっぽく無いのですが、子供達がミニカーで遊んでいる様子から事故車がレッカーされるまで、上手に繋げているなぁという印象を受けた動画です。
子供が投げたミニカーを事故車に見立てるストーリーは面白いアイデアだと思いました。
消音都市-muteropolis-
音が物質化する世界というアイデアと表現方法が秀逸な動画。
3D表現やエフェクトを使っているので上記2つの動画よりもコストと時間はかかっていると思いますが、それ以上にコンセプトとアイデアがしっかり前面に出ている良い動画だと思います。
オンライン動画のメリットは拡散性
数年前まで動画制作に関わった事がなかったので、それ以前の動画制作の実情について詳しく語る事ができませんが、ここ最近の動画は間違いなく「拡散」というキーワードが重要になっていると思います。
ブログ記事で取り上げた YouTube 動画や、Instagram や Facebook に投稿した動画が拡散され話題になり、視聴数が伸びる事例が当たり前ですからね。
「いいね」ボタンや「シェア」する行為は、生活に直接的な影響や与える抵抗感が少ないため、ユーザーが無意識のうちに拡散の手伝いをしてくれます。そういったユーザーの行動を無視できない現状もあり、ユーザーが他人に教えたいと思えるような、拡散性の高い動画を制作する事を視野に置く必要があると思います。
アイデア重視の動画は拡散性が高い
エフェクトや映像表現のクオリティが高い動画よりも、コンセプトやストーリーに特徴がある動画の方が拡散性が高いと思います。
私たちのように、少なからず動画制作に関わっている人間はともかくとして、一般の方々は世に出ている動画のクオリティに関してあまり関心を持っておらず、それよりもバブリーダンスのような話題性のある動画に興味を持ち、それを人に伝えて共有したいという願望の方が強いと思います。
そういった理由もあり、映像表現に凝った動画より「面白い・楽しい」と思わせる動画の方が、拡散性が高い傾向にあると言えるのではないでしょうか。
初心者でもアイデア次第で面白い動画が作れる
動画制作初心者であればあるほど、映像表現的にクオリティの高い動画を作らなければいけないと思いがちですが、上記の動画を見る限り特別なエフェクトを使用している動画ばかりではありません。
それでも視聴数は多く、SNSで拡散されている事を考えると映像表現のクオリティだけが、動画の良し悪しを決めるわけでは無いという事がわかります。AfterEffects のようなソフトが無くても、スマホアプリやiMovieだけでもアイデア次第で良い動画は作れるので、動画制作初心者だからこそ既成概念にとらわれない面白い動画を作れる可能性があると思います。
まとめ
動画制作って膨大なコストと時間がかかるし、特殊なスキルが必要と思っている方は多いと思います。
確かにクライアントへ出す見積もりを見ていると、モデル使用料・スタジオ・機材のレンタル代や出張撮影費用など、動画制作は編集作業以外にかかる金額が多いので、どうしても金額が高めになる傾向があります。
それでも、動画制作ソフトの充実、情報入手のしやすさのおかげで動画制作の敷居が下がり、素人でもアイデア次第で面白い動画を作り世間の人々に動画を見てもらう事が可能になりました。
今後はもっと動画制作の敷居が下がると思うので、スキルも含めてアイデアの重要性を意識しながら動画制作を勉強していきたいと思います。
「スキルが無くても大丈夫!アイデア次第で動画はもっと面白くなる!」でした。