コニカミノルタの「ホームページパッケージプラン」という商品が、WEB制作の新しいカタチを作るかもしれません。
先日、会社のコピー機のメンテナンスに来たコニカミノルタの営業さんが「ホームページパッケージプラン」という商品を強くアピールしてくるので、なんとなくプレゼンを聞いてみました。
あまり期待せずに聞いてみたのですが、結果的には興味深い内容だったので、紹介したいと思います。
目次
パッケージプラン紹介動画
まずは、YouTubeにアップされているコニカミノルタのホームページパッケージプラン紹介動画です。この動画を見るだけでも「初心者でもWEBサイトが作れるんじゃない?」という気にさせてくれます。
要件に合わせた3つのパッケージプラン
今回のプレゼンは「プラン0・プラン20・プラン50」の3つのプランについてでした。
どのプランもコニカミノルタ独自のCMSを使用しており、WordPressのように管理画面にログインをして、サイトを構築することになります。
自分で制作する「プラン0」
- 基本料金/9,800円
- 月額料金/8,000円
- 制作ページ/0ページ
「プラン0」は、自分でサイトを構築する事が前提となっているプランだそうです。
CMSのシステムを提供するから、あとは好きに作ってちょうだいという感じですね。
月額料金は、サーバー代金・サポート・セキュリティ・CMS利用料などの管理費用との事でした。
20ページまで制作代金込み「プラン20」
- 基本料金/398,800円
- 月額料金/8,000円
- 制作ページ/20ページまで
「プラン20」は、ディレクターとのリモートチャットでの打ち合わせ、デザイン・構築込みで20ページまで制作できるプランです。
デザイン・コーディング込みと考えると、通常の制作代金より安いプランだと思います。
修正は基本的に何度でも受けてくれるそうですが、制作期間は3ヶ月と決まっているそうで、超過する場合は別途金額が請求されるようです。
初校出しまでは3週間で、修正は3〜4日で上げるそうなので、思ったよりもレスポンスは良いみたいですね。
50ページまで制作代金込み「プラン50」
- 基本料金/898,800円
- 月額料金/8,000円
- 制作ページ/50ページまで
「プラン50」は、ディレクターとの面談打ち合わせ(確か3回)、プロカメラマンによる撮影、コピーライターによるライティング、デザイン・構築込みで50ページまで制作できるプランです。
撮影枚数に制限があったはすですが、それでもプロのカメラマンが撮影してくれるのは嬉しいですね。ライティングも、デザイン的・SEO的にもWEB制作の重要なポイントなので、プロに依頼できるのは有難いと思います。
プランの中で一番金額が高いですが、50ページのサイトとなると通常は100万円を超えるので、金額的に見ると抑えられたプランだと感じます。
要件に合わせてプランを決める事ができる
それぞれのプランに機能的な違いは無いので、どのプランを選んでも同じテンプレートやCMSパーツを利用する事ができるらしく、理論的には「プラン0」でも「プラン50」と同じクオリティのWEBサイトを構築する事が可能だそうです。
10ページ規模であれば「プラン0」で十分だと思うし、「プラン20」で制作した後に、CMSを利用して10ページを自分で追加すれば「プラン20」の金額で30ページ規模のサイトが制作できるなど、要件に合わせてプランは使い分ける事が出来そうです。
初心者向けCMSとして販売している
「初心者でも」という言葉は耳にタコができるぐらいよく聞きますが、コニカミノルタのホームページパッケージプランは、本当の意味で初心者でもWEBサイトを作れるという事を目的としているようです。
サーバーを用意する必要がない
全く何も知らない初心者にとって、サーバーの契約やFTPクライアントによるファイルアップロードは、HTMLやCSSと同じぐらい敷居が高く感じられると思います。
コニカミノルタのホームページパッケージプランは、サーバーも用意してくれるので、自分でサーバー会社と契約する必要はありませんし、データベースを作成する必要もありません。
初めてWordPressをインストールした時に、サーバー関係が面倒だった記憶があるので、初心者にとっては非常に有難い部分ではないでしょうか。
見たまま編集機能がすごい
WordPressがどれだけ機能的に優れているとはいえ、WordやExcelのような感覚でページを制作する事は出来ません。
投稿ページのビジュアルモードを使用すれば、なんとなく見た目のイメージは掴めますが、それでもサイト上の見た目と違っている部分は多いです。
コニカミノルタが提供しているCMSシステムの特徴として、「見たまま編集」という機能があります。
これは、レイアウト変更、画像・テキストの差し替え、ナビゲーションメニューの位置、ニュース一覧などの要素の追加といった編集作業が、イラレを操作するような感覚でWEBサイトをダイレクトに操作する事ができる優れた機能です。
コニカミノルタもこの機能を一押ししていたので、それだけ使いやすいのだと思います。
HTMLやCSSを使用せずにWEBサイトを構築・編集できるというのは、初心者にとって有難い心強いツールになりますね。
レスポンシブデザイン対応
最近では当たり前になっているレスポンシブデザインに対応しています。
このあたりはWordPressテーマと同じ感じで、ブレイクポイントが事前に設定されています。
メディアクエリでCSSを書くとなると、それなりの知識と慣れが必要なので初心者には敷居が高くなってしまいます。
どのプランもレスポンシブデザイン対応が前提となっているので、初心者でも安心して使えますね。
管理画面にはアナリティクス機能付
管理画面には、アナリティクス機能が付いています。
チラッと画面を見せてもらった感じでは、Googleアナリティクスほどの細かい情報は得られないようですが、Googleアナリティクスで言うところの「ユーザー」の項目あたりは網羅されている感じでした。
検索クエリ機能があるかは確認していません。
いずれコーディングが必要なくなる可能性
こういった利便性を追求したパッケージ商品が増えてくると、コーディング作業が不要になるので、経験者・初心者を問わずに誰でもWEBサイトが作れるという時代が来るような気がします。
WordPressでもWEB制作の敷居が下がったなと思っていましたが、完全にブラウザ上でカスタマイズできるようなので、さらに敷居を下げてくれたパッケージプランではないでしょうか。
良くも悪くもですけどね。
メリットばかりでは無くデメリットもある
動画でも使いやすさはなんとなく伝わってくると思いますが、実際に使ってみないと本当に使いやすいのか判断できません。
コニカミノルタの営業さんが言うには、メールアカウントを作ってもらえばシュミレーションが出来るとの事だったので、近々試してみるつもりです。実際に触ってみると意外と融通の利かない部分も見えてくるでしょうね。
CSS・Javaは追加・編集できない
今回は、プレゼンとデモを見せてもらって感じたメリットばかり書きましたが、いくつか質疑応答した中でもデメリット的な部分もチラホラありました。
ざっくり聞いただけですが、CSS・Javaを編集できない、プラグイン的な機能追加ができない、メディアクエリでスマホ用のCSSを適用できないそうです。
つまりPCとスマホでfont-sizeやline-heightが変更できない可能性があるという事で、もしそうであればWEBページの見た目において致命的な部分になりかねません。
そういったデメリット部分が、約1,000種類のテンプレートやCMSの使いやすさ、豊富なヴィジェット機能などでカバーできていると良いですけどね。
全体的に、提供された機能・パーツでサイトを制作する事が前提となっているようで、利用する案件はかなり限定される気がします。
とにかく「初心者」向けのパッケージ
コニカミノルタの営業さんが、「初心者」でも利用できるCMSとしてパッケージ化する為に、CSSやJavaなどの敷居が上がる要素は排除しており、パッケージで提供する事によって価格を抑えていると言ってました。
確かに初心者向けと限定すれば、WordPressよりも使いやすいCMSという感じがしますし、価格も抑えられているように思います。
とは言え、安いモノには安いなりの理由が必ずありますので、一度じっくり試して良し悪しを判断し、改めて報告したいと思います。
初心者必見!コニカミノルタのホームページ制作パッケージでした。