印刷業界ではデザイナー vs 営業の図式は当たり前で、デザイナー同士でよく盛り上がる話題となっています。
色々な営業スタイルがあるとは言え、さすがにコレはないやろと思うような営業が身近にいるので記事にしてみました。
どれだけ格好つけても「印刷屋」と呼ばれ続ける理由がわかる気がします。
メールの内容すら確認しない営業
とにかく多いのが、クライアントからデザイナーに送られたメールを、CCで自身にも送られているはずなのに内容を確認しない営業。
何故内容を確認しないのか理解ができませんが、原稿やクライアントからの修正内容など全く興味がないのでしょうかね。
とある営業とデザイナーのやりとり
しかも今日中でしょコレ? 内容見た?
でも元データが無いっていうのは聞いています。
つい先日もこんなやりとりがありました。
この後は紆余曲折を経て、聞くに耐えない言い合いになったので割愛します(笑)
とにかくこういったタイプの営業は、どれだけ言っても問題に気づかない人が多いので、新人デザイナーさんは特に気を付けましょう!
スケジュール確認すらしない営業
基本的にチラシ、フリーペーパーを始めとする広告媒体は、印刷日や折込日ありきで動きます。
その為、制作に入る段階から印刷日が決まっている事が多く、制作スケジュールは印刷日から逆算して組むのが普通です。
制作の打ち合わせ時に、入稿〜初校〜再校正〜校了〜印刷までの大体のスケジュールを決めるんですが、いつクライアントが原稿を出せるのか確認すらしない営業もいました。
とある営業とデザイナーのやりとり
校了日は決まってましたよね。
スケジュールしっかりしてほしいって先月もお願いしませんでしたか?
これも先日あったやりとりですねぇ。
こんなのは誰だってわかる話だと思いますが、マジで「スケジュール、スケジュールって一体何を求めてるんですか!」と言われたので本当にシビレましたわ(笑)
ア○なの? バ○なの?。
先輩方はちゃんと仕事のやり方教えてるんやろか?
ていうか、こんなやりとりが普通になってる環境って一体…色々考えるわマジで…
修正理由すら聞いてこない営業
この種の営業は印刷会社に多すぎる!と思うのは私だけでしょうか。
クライアントからの要望がどんな内容であっても、聞いたままの修正内容を、そのままデザイナーに伝えるという行動に一体どんな意味があるのか、考えた事は無いんだろうか?
意味や目的があっての修正だろうし、クライアントがいつも正しい事を言っているわけではないので、作業しない方が良い修正も当然あるわけですよ。
クライアントとの関係性で聞きづらいとしても、修正の理由・意図はしっかり聞いて自身の中で理解し噛み砕いてからデザイナーに伝えて欲しいですね。
とある営業とデザイナーのやりとり
この一箇所だけ売価の色を変更する意味ってあるんですか?
ひょっとして商品がトマトだから売価の赤色を変えたいって言ってるとか?
ここだけ色変えるって紙面的におかしくない?
コレは自分の周りでは結構あるパターンです。
ていうかデザイナーやってれば、誰しも一度は経験したことがあるはずなのでは?
自分もクライアントと修正のやりとりをする機会が多いので、相手の人間性や機嫌によって聞きづらい事や言いづらい事があるのはわかるんですが、営業自身が打ち合わせで理解できない修正は絶対にデザイナーにも伝わらないので、そのまま丸投げするのはやめて欲しいですね。
まぁ、言っても伝わらない人達には期待するだけ無駄ですか。
まとめ
今回は、あまりに書きたい事が多くて、実はこの記事も3時間以上書き続けて膨大な文章量になったので大幅にカットしました。どんだけ書いても書き足りんわい!
最近は社内でもこんな話ばっかりしている気がする…病みますわ…うちの会社だけですかね…
印刷会社の営業って昔から「印刷屋」と呼ばれて業者扱いされてるわけですが、上記のような例を見ると「案件に関する責任感の無さ = クライアントに対する責任感の無さ」という図式が見えて、そりゃぁ、どれだけ企画提案と格好つけても格好がつかないのも納得できますね。
クライアントからしてみれば、印刷物を納品するだけの営業や御用聞き営業なんて必要ないわけで、しっかりとクライアントのためになるような提案と行動ができる営業が求められていると思うので、今回紹介した営業さん達も頑張って欲しいですね。
いや。あれか。頑張っても無駄か。
ここまで営業をディスっておいて「そんならお前営業やってみろや」と言われたら
「いや営業興味ないし」と言うんだろうなきっと。営業って大変そうだもんね。
営業の皆さんいつもご苦労様です!本当は応援していますよ!(もう遅いわ)
「何で印刷会社の営業はデザイナー任せなの?印刷会社営業が「印刷屋」と呼ばれ続ける理由」でした。
今回の記事は、印刷業界におけるごく一部の例について書いています。
関わる営業さんの中には、素晴らしい感性と行動力を持っている方もいらっしゃいます。
印刷会社に勤務する全ての営業さんを否定しているわけではありませんのでご了承ください。
ただ、一部どうしようもない営業さんがいらっしゃるのは変えられない事実です。